旅先では美術館を楽しむべき理由
旅行先では、その土地の美術館で過ごす時間も楽しみのひとつです。
好きな場所で、のんびりとした時間を過ごすことを大切に、気に入った美術館には何度も訪れることがあります。
40代・50代にとって、安心して身を置く場所を旅先に見つけると、安らぎを感じます。
美術館とは、変わらずに向かい入れてくれて、かつ、毎回違う面も見せてくれる友人のようです。
四季の移ろいと展示の変化などによって、毎回新たな発見があるからです。
旅時間をより豊かにするため、アート関連のセミナーやワークショップなど、日頃気になっていた分野にチャレンジするようにしています。
非日常を高めてくれる旅ならではの醍醐味のひとつとして、SNSを含め事前の情報収集をしてから旅立っています。
旅先でのアート体験は、自分自身への「形のないお土産」です。
それは、後々の自分をつくる糧となり、美しいエイジングの素となるため、大切な機会としています。
大人のハワイの過ごし方「美術館」とワークショップ
こちらは、ハワイの美術館のワークショップが行われたお部屋です。
無駄のないインテリアと、集中力を高めてくれるラボのようなクオリティを感じます。
あえてこうした場所に身を置くことで、非日常な時間も演出してくれます。
美術館の企画展の入り口に設置されていたボードには、世界各地からの訪問者のメッセージがピンナップされていました。
これも一つの小さなワークショップです。
同じテーマのもと、集まった人々との繋がりを感じて、私もしっかりと想いを書いて(描いて)、「メンバー」に加わりました。

こちらは、ワイキキから少し離れた場所に位置する美術館のカフェでのお茶の様子です。
日本でも、しっかりとしたランチやディナーを提供してくれるカフェやレストランも増えて、嬉しいかぎりです。
館内をゆっくりと、1時間ほども散策すれば休憩は必要ですね。
ガトーショコラはパウンドとチョコレートとクリームで描く大胆なストライプで、出展されていた壺の柄とシンクロしていて、嬉しい発見でした。
カップに添えたプルメリアは敷地内の樹の根元に落ちていたもので、手元近くで、花のピンク色を愛でます。
(ハワイではプルメリアの花などは特に、種を保存する植物園や、レイやアレンジメント用に栽培している場所での花を取ることは禁止されています)
また、こちらはとある夜。
美術館が開催し地元アーティストたちが集まる夜に開催されたレセプションでの1コマです。
TPOは、リゾートの雰囲気のあるカジュアルに、大振りのアクセサリーなどアート色をプラスしたお洒落‥といったところでしょうか。
一緒に写真に収まってくれた彼女は地元の美大生で、こうしたワークショップを牽引している存在です。
アートで自己表現した後は、自然と笑顔も大きく花開きます。

美術館が教えてくれる「アートとの向かい合い方・人生のつくり方」
「ハワイ」といえばビーチやショッピングで精力的に動きまわった10代から20代の頃の記憶をはじめとし、年々興味関心が変化しています。
30代は、在住の友人を中心に素敵な方々とのコミュニケーションを深め、現在も交流があります。
40代からは、気になるものに対する学びを深め、このコラムで取り上げたような美術館との新たな関わりが生まれました。
50代になってからは、自分の気持ちを高めてくれるもの、人生においてインスピレーションを与えてくれるモノ・ヒトと積極的に交流を重ねています。自分自身で多くの選択を繰り返した後に、大切なものや必要なものが厳選されてきた結果です。
今回はハワイでの滞在とアートと触れ合う時間についてですが、日本でも同じ状況となり、美術館を愉しんでいます。
日本の美術館も、器としての建築、環境保全や資源についての配慮、そして食など、優秀なキュレーターによるテーマ設定と企画展にこころ惹かれます。
旅先では、身の回りすべてが美しいエイジングのための時間にすることが可能です。